省エネルギー行動研究会は、省エネルギー行動を主題とした日本初のコンファレンスである「BECC JAPAN 2014」を、平成26年9月16日(火)に東京大学伊藤国際学術研究センターにて開催しました。本コンファレンスでは、欧米の専門家による基調講演2件に加えて、国内外における各分野の専門家から最新知見に関する20件の一般講演を迎え、企業や官公庁・自治体、大学・研究機関など幅広い分野から合計約240名に参加いただきました。また翌17日(水)には、東京ガスが横浜市に建設した磯子スマートハウスの視察見学会も開催され32名に参加いただきました。
※詳しい開催報告はこちらをご覧ください⇒BECC JAPAN 2014開催報告
※当日の配布資料はこちらをご覧ください⇒BECC JAPAN 2014配布資料
当日の講演資料は以下からダウンロードしてください。
基調講演
基調講演I |
Why energy is a social good and what this means for ‘energy savings’ research and policy agendas
Prof. Harold WILHITE (Professor of Social Anthropology and Research Director at the University of Oslo) |
基調講演II |
Behavior, Energy, and Climate Change: An Emerging Field of Action-Oriented Scholarship
Dr. Margaret TAYLOR(Stanford University, Precourt Energy Efficiency Center) |
セッション1: 「欧米の省エネルギー行動変容事例報告」
(ファシリテータ: 東京大学 前真之)
1-1 |
米国の省エネ行動実証事例の紹介および国内展開における課題
○ 前真之(東京大学)、 川島範久(東京工業大学) |
1-2 |
Variation in residential energy use among Americans: Statistics, Causes and Case Studies
○ Sarah Outcault, Kristin Heinemeier, Marco Pritoni, Jennifer Kutzleb, Qiwei Wang, Alan Meier (Western Cooling Efficiency Center, University of California, Davis) |
1-3 |
Lessons from Opower’s Behavior Change Programs in the U.S. and Europe
○ Ken Haig(Director of Regulatory Affairs, Japan, Opwoer) |
セッション2: 「省エネルギー行動変容と教育取り組み事例」
(ファシリテータ: 横浜国立大学 松葉口玲子)
2-1 |
欧米における省エネ教育の動向
○ 山下宏文(京都教育大学) |
2-2 |
家庭科における省エネ教育の動向と課題
○ 工藤由貴子(横浜国立大学) |
2-3 |
「食教育」を通しての省エネ行動変容効果と評価法の検討
○ 三神彩子(東京ガス株式会社)、長尾慶子(東京家政大学)、赤石記子(帝京平成大学)、 久松裕子(東京家政大学)、杉浦淳吉(慶應義塾大学)、松葉口玲子(横浜国立大学) |
セッション3: 「行動経済学から考える省エネルギー行動」
(ファシリテータ: 一橋大学 竹内幹)
3-1 |
スマートメーターの節電効果:米国ハワイ州における 実証実験
○ 樽井礼(ハワイ大学マノア校経済学部) |
3-2 |
節電要請・変動料金と節電行動:けいはんなにおける社会実験
○ 依田高典(京都大学大学院経済学研究科) |
3-3 |
技術、エネルギー、気候変動: 家庭データからの行動分析
○ 馬奈木俊介(東北大学大学院環境科学研究科 環境・エネルギー経済学部門) |
セッション4: 「エネルギーの見える化と省エネルギー行動」
(ファシリテータ: 住環境計画研究所 鶴崎敬大)
4-1 |
家庭向けデマンドレスポンス実証実験「1kw Love」の結果とその効果について
○ 谷口裕昭(株式会社NTT スマイルエナジー) |
4-2 |
家庭ユーザーにとって省エネは“おまけ”でいい
~機器分離技術を用いた新しいエネルギー情報システム普及促進~ ○ 只野太郎(インフォメティス株式会社) |
4-3 |
スマートエネルギーハウス居住実験における省エネ行動について
○ 石井幹也(大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部 スマート技術開発チーム) |
セッション5: 「省エネルギー行動変容とその効果の検証」
(ファシリテータ: 東京都市大学 坊垣和明)
5-1 |
既存研究から見た省エネ行動とその効果の分析および実証サイトの紹介
○ 坊垣和明(東京都市大学) |
5-2 |
高性能住宅におけるHEMSと省エネ行動の効果
○ 須永修通(首都大学東京)、畑泰彦(積水化学工業株式会社)、久和原裕輝、小野寺宏子、遠藤裕太、 川上裕司(首都大学東京) |
5-3 | |
5-4 |
セッション6: 「社会心理学的アプローチによる省エネルギーへの行動変容」
(ファシリテータ: 慶應義塾大学 杉浦淳吉)
6-1 |
行動変容への説得的コミュニケーションと行動によるコミットメント
○ 杉浦淳吉(慶應義塾大学 文学部) |
6-2 |
周りの人がするなら自分も? -規範・観察が環境配慮行動に与える影響
○ 安藤香織(奈良女子大学 生活環境科学系) |
6-3 |
旭川エネエコプロジェクトにおける省エネ行動とその動機の変容:
減衰型ポイント制度に関する社会心理学的視点からの提案 ○ 大沼進、森康浩、小林翼(北海道大学) |
6-4 |
日本低炭素社会実現に向けた生活者行動変容に関する分析
-環境省中長期ロードマップコミュニケーション•マーケティングWGの議論を参考に- ○ 藤野純一(独立行政法人 国立環境研究所) |